利用者2000万人超えの「家族アルバム みてね」 175カ国で人気を集めているワケ:海外での成長率が高い(3/4 ページ)
写真&動画共有アプリ「家族アルバム みてね」が、利用者数2000万人を突破した。近年の新規登録は日本より海外のほうが多くなっているが、なぜだろうか。
MIXIが分析する「みてね」ヒットの理由
リリース当初、ユーザー数の伸びは同社の想定よりもゆるやかだったが、アクティブユーザー数は順調に伸長。9年経った今もアクティブ率は下がることなく、若干微増するくらいの状況で推移しているという。
「子ども写真に特化していることもあり、既に4〜5歳の子どもがいる人が他サービスから乗り換えるというよりは、子どもが誕生したタイミングで利用を開始してもらうケースが多いと想定している。一度使われ始めると、継続して利用されている点も特徴といえる」
「みてね」がヒットした理由について、笠原氏は「安心感」「操作性」「スマホの浸透」「スマホのカメラ性能の進化」「子どもを介した絆の深まり」などを挙げた。
無料かつ無制限で写真や動画を共有できるため、子どもの写真や動画をたくさん撮っても容量を気にせずに使いたいだけ使える。それが安心感につながっている。
スマホに慣れていない高齢の祖父母でも、アプリを開けば孫の最新写真や動画が確認できる。携帯電話(ガラケー)からスマホへの乗り換えが進んだタイミングもあり「うまくその波に乗れた」と話す。「みてね」を使うためにスマホやタブレットを購入した人もいるという。
さらに、スマホのカメラ性能は急速に向上している。一昔前であればデジタルカメラやハンディカメラを購入して子どもの写真や動画を撮影していたが、今では高性能カメラを搭載したスマホでさっと撮影ができる。「写真や動画を撮る機会やボリュームが圧倒的に増えていく中で、『みてね』がうまく連動し、より多くの写真や動画を残したいニーズにもつながっていると考えている」
子どもとしても、成長した際に自身の写真や動画を見返す機会にもなり、家族がどんな風にコメントをしてくれていたのか、愛情を再確認する場にもなりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
JRの「EXサービス」と「えきねっと」 どこで“差”が付いたのか
同じJRグループのサービスでも、「使いやすい」といわれる「EXサービス」と、「使いにくい」と言われ続ける「えきねっと」。その差はどこにあるのか……。
三井住友カードのクレカ投信積立で“大改悪” 5大ポイント経済圏の最新動向
企業が発行するポイントが消費活動に欠かせないものになってきた。多くのユーザーが「ポイ活」にチカラを入れているようだが、企業側はどのような囲い込みを図っているのか。最新動向をまとめてみた。

