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「らしくない」高級商品がズラリ! イオン「トップバリュ」の若者狙い撃ち戦略(2/5 ページ)

イオンがPBで尖った商品を続々と発売している。いったいどのようなニーズを背景に、どんな商品を出しているのだろうか。

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若者ターゲットの「ノンアルカクテル」が話題に

 一方で近年、トップバリュブランドから若者受けを狙うような尖った商品が続々と登場している。中には、通常の食品メーカーがなかなか手を出したこともないような商品も見受けられる。

 特に話題となったのが、2023年9月に発売した「トップバリュ クラフテル」シリーズの飲料だ。クラフテルとは「クラフトマン(監修者)」と「カクテル」を組み合わせた造語であり、材料や製法についてクラフトマンが作り上げていくこと、またカクテルのように楽しみ方が無限であることに由来しているという。


第1弾の「クラフテル」として発売した2商品(同前)

 第1弾として発売した「クラフトコーラ By19 Nineteen」と「クラフトジンジャーエール By19 Nineteen」は、PBらしからぬデザインが特徴で、味や風味にこだわった商品として打ち出した。内容量は270ミリリットルで378円と、通常のNB商品としても決して安くはない。


クラフトコーラ By19 Nineteen(現在は終売、出所:同社公式Webサイト)

 商品名からしてアルコールに感じるが、両商品はノンアルコール飲料だ。登場した背景には、アルコール離れが進むとされる若い世代で、あえて酒を飲まないライフスタイル「ソバーキュリアス」が普及していることがある。その後、同年11月には第2弾として「身勝手 レモンコーラ」や「思わせぶり ビターレモンスカッシュ」など7商品を発売。第2弾の7商品は、赤・黄・青など商品ごとに色が分かれており、外観も特徴的だ。第1弾と同じく300円ほどと、こちらも安くはない。


クラフテルシリーズの第2弾。特徴的なパッケージとともに、ネーミングもユニークだ(出所:プレスリリース)

 第1弾の2商品は生産終了となったものの、2024年3月から新たに「トップバリュ クラフテル BAR-ish」シリーズも追加しているように、クラフテルシリーズは売れているようだ。BAR-ishシリーズは雰囲気や香り、温度感などのイメージをフレーバーに落とし込んだ“シチュエーションドリンク”をうたっており、ローアルコールやノンアルコールに特化したバーが商品の監修をした。


直近では、飲食店とコラボした商品群も(出所:プレスリリース)

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