原宿は若者と文化を取り戻せるか 新ランドマーク「ハラカド」に足を運んで分かったこと:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/7 ページ)
原宿の新たなランドマークとして東急不動産がオープンした「ハラカド」。実際に足を運び、その魅力や注目のポイントを解説していく。
6階はフードコート
6階は、世界の食が味わえるフードコートになっている。スパイスカレー「ビートイート」、イタリアンジェラート「ジョリッティ」、ミニ丼と定食「ABCキャンティーン」など、外国人観光客も含めて、幅広く対応できるラインアップがそろっている。
3階はクリエイターが活躍するバラエティ豊かなスペース
3階は、1フロアでクリエイターたちの共創・発信の場、クリエーターズプラットフォームを称している。軸となるのは、100席を有するクリエイターのための会員制カフェラウンジ「BABY THE COFFEE BREW CLUB」。コーヒーラウンジ・ミニシアター・バー・ポップアップショップ・ギャラリーからなる。月額2万5000円を払うと利用でき、イベントの開催や商品の販売が可能だ。
コーヒーラウンジやバーがあるのは、クリエイターが集まるたまり場、サロンをつくるのが目的。オンライン上で効率的にコミュニケーションが取れる今の時代でも、偶発的な出会いの中にこそ、アイデアが潜んでいるのではないかといった考えが背景にある。
ミニシアターは、20席のソファーにアンティークスピーカー、ミラーボールを設置。映画を上映するだけでなく、セミナー、ファッションショーなども実施できる。ギャラリーも、画廊としてはもちろん、展示会、セミナールームなどにも活用できる。
3階には、2011年に創業したグラフィックデザインの会社「れもんらいふ」のオフィスもある。同社によると、商業施設内で営業するデザイン事務所は国内初だという。なお、れもんらいふの千原徹也代表は、ハラカドのロゴ作成者である。
同じく3階の「J-WAVE アートサイド キャスト」は、FMラジオ局・J-WAVEが手掛ける新タイプのスタジオだ。ポッドキャストスタジオとしてコンテンツを制作、収録できるだけでなく、アートギャラリーを併設した。
「スタジオスーパーチーズ」は、昼は写真スタジオとして営業し、夜は角打ち酒場となる珍しい業態だ。缶詰を酒の肴に、人々の交流の場となる、新しい発想のスタジオになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.