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原宿は若者と文化を取り戻せるか 新ランドマーク「ハラカド」に足を運んで分かったこと長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/7 ページ)

原宿の新たなランドマークとして東急不動産がオープンした「ハラカド」。実際に足を運び、その魅力や注目のポイントを解説していく。

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ファッションと雑誌、アダルトグッズが混在するカオス

 G階、1階、2階にも、個性的なハラカドらしいテナントが目立つ。

 2階には、出版取次最大手の日本出版販売と、その子会社の「ひらく」が、雑誌図書館の「COVER」を出店。出版社からの提供と一般からの寄贈で集まった、3000冊を超える雑誌のライブラリーで、街の雑誌図書館を構築した。昨今は惜しまれつつ休刊する雑誌も多い。その中で、Webとは異なる雑誌の持つクリエイティブな魅力をあらためて伝える施設となっている。雑誌の特集と連動した、さまざまなイベントも行うことで、新しい情報発信基地を目指している。


2階、雑誌図書館のCOVER

 同フロアにモンブランを名物とする「アンジェリーナ」が、日本再進出を果たしたのも大きなニュースだ。モンブランを求めて、行列ができる人気となっている。アンジェリーナは世界10カ国に27店を展開。日本にも1984年に銀座で店舗をオープンしたが2016年に閉店していた。


2階、アンジェリーナ

アンジェリーナのモンブラン。1400円、デミサイズは900円

 アダルトグッズ「TENGA」の旗艦店「TENGA LAND」があるシュールさも、ハラカドの特異性だろう。“愛と自由のワンダーランド”がテーマで、同店限定のアイテムを買えたり、無料で遊べるゲームがあったりと、エンタメ性を担うテナントになっている。また、1年限定で大手アパレルのアダストリアによるショップも出店している。ファッション色が強いフロアかと思いきや、雑誌図書館、パリ発のモンブランが売りの店、さらにTENGAが混在する空間は、ハラカドならではといえるだろう。


2階、TENGA LAND

2階、アダストリアのHARE。東京発ストリートスタイルのファッションブランド

 1階では、カンロ飴でお馴染みのカンロが、直営店「ヒトツブカンロ」の2号店を出店。東京駅「グランスタ東京」の1号店で、SNS映えする商品として人気の「グミッツェル」などを販売している。新進酒造メーカー・RiceWineの日本酒ブランド「HINEMOS」直営店の2号店も1階に出店。午後6時から午前5時まで「ROKUJI」「SHICHIJI」「HACHIJI」と、時間をテーマに12種類のタイプの違った酒を販売する。


1階、ヒトツブカンロ

 G階には、東京・恵比寿のデザイナーや現代美術家が集う会員制バー「カスバ」に集う人々がコラボレーションした、アパレルブランド「CORNER SHOP by CASBA」があり、Tシャツ、マグカップなどを販売している。

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