インタビュー
逆求人の「OfferBox」はなぜ伸びているのか 人気の秘密は反「数打ちゃ当たる理論」:就活生25万人が利用(5/5 ページ)
就職活動の日々を送る大学生も多いだろうが、学生はどのようなサービスを利用しているのか。その昔、学生が企業にエントリーして内定を得るという流れが多かったが、いまは違うようで……。
OfferBoxは「インフラと同じ」
就活で内定を得るまでの手段は多様化している。しかし、本質的なことは、どの会社に入るかではなくて、「どこで何をするか」だ。
「今後は、入社後に活躍することをゴールとした方向性で採用のあり方や企業選びのあり方も変化していく。インターシップ、ジョブ型採用、キャリア教育などが一体となるように変化しなれければならない」
これからも人手不足は間違いなく続くと予測されるが、OfferBoxでは成功報酬の単価是正の考えはないという。「採用は今後より一層、難しくなるかもしれないが、少子化を理由とした単価アップは考えていない」
背景にあるのは、「プラットフォームサービスは、インフラと同じ」という考えだ。あくまでもインフラは利用するユーザーの満足度を向上させるために存在するのであって、収益を上げることだけを考えていればいいというわけではない。
「OfferBoxが目指すことは、企業と学生がお互いを理解し、一緒にいい価値を作っていくという当たり前のあり方をどれだけ実現するか」だと中野氏は語る。新卒採用のあり方を進化させた逆求人スタイルのOfferBox。今後の展開にも注目したい。
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