少数派の「管理職を目指す女性」に聞く、その動機 2位は「成長したい」、1位は?
将来、管理職に就きたいと考える女性は2割程度──。そのような結果がプロフェッショナルバンク(東京都千代田区)による「女性活躍・管理職」に関する意識調査で明らかとなった。少数派である「女性管理職」を目指す、その動機とは。
将来、管理職に就きたいと考える女性は2割程度──。そのような結果がプロフェッショナルバンク(東京都千代田区)による「女性活躍・管理職」に関する意識調査で明らかとなった。少数派である「女性管理職」を目指す、その動機とは。
将来、管理職に就きたいと「とても思う」とした女性一般社員は4.7%、また「そう思う」とした人は17.7%だった。合わせても、管理職に就きたいとする女性一般社員は2割程度にとどまる結果となった。
「管理職を目指す女性社員」に聞く、その動機は?
管理職を目指す上で、どのような課題やハードルを感じているのか。「業務負荷や責任の増大」が最も多く61.6%に上った。以降は「仕事とプライベートの両立」(56.0%)、「労働時間の長さ」(44.8%)と続いた。
管理職を目指した、または引き受けた動機については「よりやりがいのある仕事に就きたかったから」が最も多く26.6%。以降は「もっと仕事の上で成長したかったから」(22.3%)、「給料が上がるから」(20.7%)と続いた。
女性管理職として活躍する上で、どのような課題やハードルを感じているのか。「仕事とプライベートの両立」が最も多く45.6%と半数近くに迫った。以降は「業務負荷や責任の増大」(41.9%)、「労働時間の長さ」(40.5%)と続いた。
現在、管理職を務める女性のうち、管理職になって良かったと「とても思う」とした人は31.3%に上った。また、「そう思う」(47.6%)とした人と合わせて、実に約8割が管理職になって良かったと感じていることが分かった。
その理由で最も多いのは「新たなやりがいが生まれた」となり54.3%を占める結果となった。以降は「自身の成長につながった」(53.6%)、「給料が上がった」(50.9%)と続いた。
所属する会社において、女性リーダーが活躍していると「思う」とした人は合わせて6割に上った。内訳は、「とてもそう思う」が21.5%、「そう思う」が40.0%。また、ロールモデルとなる女性社員が「いる」とした人は56.3%と過半数を占めた。
会社の職場文化や制度について、女性のキャリア成長や昇進をサポートしていると「思う」とした人は合わせて7割となった。内訳は「とてもそう思う」が22.2%、「そう思う」が45.0%だった。
女性の活躍を推進する取り組みや施策として、何が有効だと思うか。最も多いのは「出産・育児支援」で48.1%だった。以降は「産休・育休からの復職支援」(47.4%)、「多様なキャリアを選べる仕組み」(45.8%)と続いた。
出産や育児サポートなど、仕事と育児を両立しやすくする施策が必要と感じる女性社員が多い結果となった。
調査は3月21〜24日にインターネットで実施。上場企業に正社員として働く女性1024人から回答を得た。
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