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ドンキやABCマートなどで「ちょっと座るイス」がじわじわ “座って接客”の効果は?“立ちっぱなし”問題の解決を目指す(5/5 ページ)

アルバイト情報サイト「マイナビバイト」が、2024年3月に始めた「座ってイイッス PROJECT」が好調だ。接客業など立ちっぱなしとなる職場環境の改善を目指し、イスに座って働くプロジェクトで、ドン・キホーテやABCマートなども参加。賛同の声が広がっている。“座って接客”は、どんな効果を生むのか。

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業務中に「水を飲みたい」という声も

 鈴木氏は、引き続きマイナビバイトチェアの導入を進めていくとともに、新たな職場環境の改善策にも着手したいと話す。現在、同プロジェクトの特設ページを通じて消費者からの意見を求めており、想定以上の意見が集まっているそうだ。

 「切実なご意見が多く届いています。『ぜひとも座って働きたい』という声に加え、改善してほしい点として目立つのは、『業務中に水分補給がしたい』という声です」(鈴木氏)

 実態は分からないが、これだけの声があるということは、接客対応中でなくとも、売り場にいる際は水分補給が難しい事情があるのかもしれない。


顧客の目がある場所では、水分補給を許可していない企業が多いのかもしれない(マイナビ提供)

 「休憩時間を十分に確保するといったコンプライアンスは守られているはずですが、“お客さまは神様”といった価値観が根強いためか、顧客の目がある場での水分補給が禁止されているのかもしれません。もちろん一定の礼儀は重要ですが、過剰になる必要はないのではと思いますね」(南波氏)

 今回、座ってイイッス PROJECTを通じて、「接客中に座ってもいいのではないか」と一石を投じたマイナビ。世間の反応を見る限り、「座っての接客」は受け入れる傾向が強く、今後より広がっていく可能性がある。「引き続きより良い職場環境のために、これまで当たり前とされてきた概念を変えるような取り組みをしていきたい」と南波氏は締めくくった。

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