インタビュー
ドンキやABCマートなどで「ちょっと座るイス」がじわじわ “座って接客”の効果は?:“立ちっぱなし”問題の解決を目指す(4/5 ページ)
アルバイト情報サイト「マイナビバイト」が、2024年3月に始めた「座ってイイッス PROJECT」が好調だ。接客業など立ちっぱなしとなる職場環境の改善を目指し、イスに座って働くプロジェクトで、ドン・キホーテやABCマートなども参加。賛同の声が広がっている。“座って接客”は、どんな効果を生むのか。
働き手の約7割が「満足」と回答
マイナビでは、本プロジェクトの参加企業にアンケート調査を実施。その結果、座って働くことに対して68%が「とても良い」または「良い」と回答した。
座って働くメリットとして、「負担が軽減された」「働きやすくなった」という声が多かった。特に、生理痛や腰痛に悩む人は、「座って働くこと」を強く希望していたという。「思ったより顧客から否定的な意見がなくて、ほっとした」という声もあった。
一方、ネガティブな意見として「直接言われたわけではないが、顧客の視線を感じた」「忙しいときはイスが邪魔になる」などがあがった。
働く環境を改善することでアルバイトの採用がしやすくなったり、アルバイトが定着したりなど変化は見られたのか。この質問に対し、プロジェクト開始から約2カ月の現時点で「変化は見られていない」とのこと。
ただ「座って働けることは求職者にとって魅力になり得るので、今後アルバイトやパートの応募数に変化がある可能性はある」と南波氏は話した。
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