スガキヤ、大須店を「昭和レトロ」にイメチェン 昔の写真やスタッフにヒアリングして完成、狙いは?
ラーメンチェーン「スガキヤ」を運営するスガキコシステムズ(名古屋市)が、スガキヤ大須店を昭和レトロ風にリニューアルした。背景には数年前からのトレンドが関係しているという。同社広報担当者に話を聞いた。
ラーメンチェーン「スガキヤ」を運営するスガキコシステムズ(名古屋市)は6月27日、スガキヤ大須店を昭和レトロ風に改装し、リニューアルオープンした。店舗リニューアルの背景について、同社広報担当者は「数年前から話題になっている昭和レトロの雰囲気を取り入れた店舗で、昔からのスガキヤファンだけでなく、若年層や観光客を獲得したい」と話す。
店舗は、外装、内装ともにピンク色と白色が基調。昔のスガキヤをイメージした看板やユニフォーム、食品サンプルを飾ったショーケースなど、昭和レトロな雰囲気に仕上げた。
広報担当者によると、昭和レトロな店舗を作るため昔の店舗写真の収集や、当時のスガキヤを知るスタッフからのヒアリングを実施したという。「データや備品も当時のものがない中で、かつての店舗を再現するのに苦労しました」(同社広報担当者)
また、同社は5月に公式SNSで復活してほしいメニューを決める「スガキヤ復刻メニュー総選挙」を実施。投票で選ばれたメニューを、6月27日〜7月7日の期間限定で販売する。復刻メニューは、シャキシャキの白ネギとピリッとしたスガキヤ特製ラー油が特徴の「ネギラーメン」(530円)、ソフトクリームをトッピングした「コーヒーゼリー」(330円)、2つのメニューをセットにした「復刻メニューセット」(850円)の3種類だ。
広報担当者によると「総選挙でメニューを決めるのは今回が初めて」とのこと。大須店では復刻メニュー以外にも、昔懐かしいデザートやドリンク、生玉子が入ったラーメンといった限定メニューも提供する。
復刻メニューは期間限定だが、リニューアルした大須店は今のところ期限を設けていないという。今後は、スガキヤのプロモーション店舗としての活用を検討中だ。
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