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ピクスタ、生成AI素材の知的財産権保護を推進 海外6社と共同
写真素材などの販売事業を展開するピクスタは7月1日、AI学習に使用されるデータを提供する海外6社と共同で業界団体を立ち上げたと発表した。知的財産権保有者の利益保護に取り組むとしている。
写真素材などの販売事業を展開するピクスタ(東京都渋谷区)は7月1日、AI学習に使用されるデータを提供する海外6社と共同で、知的財産権保有者の利益保護を目的とした業界団体を立ち上げたと発表した。
団体名は「Dataset Prioviders Aliance(以下、DPA)」。米国の音楽ライセンス代理店「Rightsify」をはじめ、音楽、画像、動画、テキストといった、AI開発のための学習に使用されるデータを提供する7社が参加する。
DPAは、AI開発において知的財産の権利者が公正な報酬を得られるモデルを提唱するほか、AIシステム内でのデータの出所といった情報の透明性を確保する活動などに取り組む。
ピクスタは、「DPAは最前線に立ち、技術の基盤であるデータセットが責任を持って収集、ライセンス供与、利用されるよう尽力していく」とコメントしている。
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