新規開拓営業の課題 「人材不足」「予算不足」を抑えた1位は?
新規顧客開拓を「行っている」とした人は80.3%に上ったことが、ラクスによる調査で明らかになった。多くの人が取り組んでいる新規開拓だが、営業担当はどのような課題を抱えているのか。
新規顧客開拓を「行っている」とした人は80.3%に上ったことが、クラウド型経費精算サービスを手掛けるラクス(東京都渋谷区)の調査で明らかになった。多くの人が取り組んでいる新規開拓だが、営業担当はどのような課題を抱えているのか。
新規開拓営業の課題 TOP3は?
新規顧客開拓において「何かしらの課題を感じている」とした人は87.2%と9割近くに迫った。具体的な課題は「新規開拓施策はやっているものの、うまく運用できていない」が最も多く42.7%。「人員不足で新規開拓業務に専念できていない」(40.9%)、「人員不足で獲得した顧客へのアプローチができていない」(33.9%)と続いた。
新規顧客開拓の方法について、最も多い回答は「テレアポ」で39.2%だった。以降は「飛び込み営業」(36.4%)、「郵送DM」(22.0%)と続いた。
「新規顧客開拓を行っていない」「新規顧客開拓において課題を感じていない」「課題は感じているものの解決に向けて動けていない」と回答した人のうち、新規顧客開拓の必要性を「感じる」とした人は80.5%だった。新規顧客の開拓をしていない人の多くが、開拓自体は必要だと感じていることが分かった。
なぜ新規顧客開拓に取り組めていないのか。45.2%が「業務が多くて時間がない」とし、最も多い回答となった。その他「人員が足りない」(43.9%)、「新規顧客開拓の方法がよく分からない」(27.5%)が上位回答となった。
調査は6月6〜7日にインターネットで実施。BtoB企業の営業担当1013人から回答を得た。
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