インタビュー
「天橋立」もあるのに日帰り客だらけ どうする? 老舗のお酢メーカーが追いかける“2つの街”:「美食の町」へ(5/5 ページ)
京都府北部の丹後エリアで、ある地域創生プロジェクトが進行している。「丹後を日本のサン・セバスチャンに」という壮大なビジョンのもと、過疎化に悩む地域を「美食の町」へと変貌させようとしている。
地域創生における民間企業の役割とは
今後について飯尾氏は、「若い世代が丹後エリアで独立開業する事例が増えてほしいし、開業を後押ししたい」と語る。実際、丹後での独立に興味を持つ料理人からの問い合わせが各地からあるという。
この取り組みは、決して特別なものではない。どの地域にも、その土地ならではの魅力や資源がある。それを見出し、磨き上げ、発信していく――。人口減少や経済の停滞に悩む地域にとって、飯尾醸造の挑戦は貴重なケーススタディとなるかもしれない。
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