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ファストリ、国内外ともに業績好調 円安も追い風に北米・欧州伸びる
ファーストリテイリングは7月11日、2024年8月期第3四半期(23年9月〜24年5月)決算を発表。国内外ともに好調な業績が続き、通期の業績予想を上方修正した。
「ユニクロ」や「GU」などを展開するファーストリテイリングは7月11日、2024年8月期第3四半期(23年9月〜24年5月)決算を発表した。国内外の事業がともに好調で、売上高は2兆3665億円(前年同期比10.4%増)、営業利益は4018億円(同21.5%増)と、大幅な増収増益となった。
国内ユニクロ事業においては既存店の売上高が9.0%増加。気温の高さも影響し、キャンペーンで打ち出したTシャツ、ブラトップ、ウルトラストレッチ素材のボトムスの好調な売れ行きが貢献した。売上高は7220億円(同1.7%増)、営業利益は1278億円(同28.3%)で、増収増益となった。
海外ユニクロ事業においては、売上高が1兆2928億円(前年同期比17.8%増)、営業利益は2219億円(同20.6%増)と、大幅な増収増益に。出店数を増やしたことで、各国・各地域での知名度も向上し、業績拡大の循環が生まれたとしている。地域別では中国大陸と香港で苦戦したものの、北米で大幅な増収増益となり、欧州でも既存店売上高が2桁増収となった。
GU事業においては、売上高が2464億円(前年同期比8.1%増)、営業利益は294億円(同14.2%増)と、大幅な増益に。グローバルトレンドを取り入れた商品の販売が好調で、海外展開に向けてチャンスの芽が見えたとしている。
また、業績と為替レートを反映し、通期の業績予想を上方修正。純利益を前期比で23.2%の増加見込みとした。
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