丸亀製麺「うどーなつ」6日間で100万食を突破 社長に“想定超え”の理由を聞いた:ヒットの要因(2/3 ページ)
丸亀製麺が6月に発売した「丸亀うどーなつ」が、早くも累計販売数100万食を突破した。同社が考えるヒットの要因や発売の狙いを山口寛社長に聞いた。
約100種類の味を試行錯誤
ラインアップは、さとうきびのまろやかな甘さが広がる「きび糖味」と、複数のスパイスにフライドオニオン、ガーリックの旨みを加えた「やみつきカレー味」の2種類。採用までには「約100種類のフレーバーを試してきた」という。
販売に至るまでには、「開発の段階でミキサーが壊れてしまう」トラブルなどもあった。「ゆでたうどんを入れてミキサーをかけるが、弾力もあり、なかなか切れずにモーターが故障してしまった。ミキサー1台が1週間しかもたない、といったこともあった」
その後、うどんの配合を調整し、現在の形状にすることで課題を解決。試行錯誤の結果、もちもち感を楽しめる配合量にたどり着き、かつオペレーション上の問題も解決したという。
一時は団子など別の商品も検討したが「無理やりスイーツをやっても、感動体験にはつながらない」として、トライアンドエラーを繰り返して、ようやく商品が完成した。
想定以上にヒットしたわけ
現在の売れ行きについて、山口氏は「期待はしていたが、想定以上だ」と話す。
エリアによって購買層や買われ方などに違いはなく、全国平均でイートイン比率が約6割、テークアウト比率が約4割。学校や仕事帰りに自分のために購入したり、お土産に購入したり。うどんを食べるだけではなく、丸亀うどーなつを目的に訪れる人が増えているようだ。
ヒットの要因については、味に加え「うどんから生まれたドーナツという驚きがあったのでは」と分析する。情報解禁から発売までのメディア露出やSNSなどでの盛り上がりを含め、これまで以上の期待値を感じたという。
「SNSを見ていても、高評価を得ていると実感している。これまでショッピングセンターの店舗では昼のピーク以降になると、他店では顧客がいるのに丸亀製麺は空いている……ということがあった。現在は午後3時以降でも顧客が増えており、来店するきっかけになったと見ている」
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