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セブン、なぜ「安いおにぎり」を投入? 背景に「経済性」を求める声 価格の「松竹梅」戦略(1/2 ページ)
セブン‐イレブン・ジャパンは7月16日、従来よりも手頃な価格のおにぎり2アイテムを発売した。その背景とは?
セブン‐イレブン・ジャパンは7月16日、従来よりも手頃な価格のおにぎり2アイテムを発売した。どういった背景があるのだろうか。
販売を開始したのは、「手巻おにぎり しゃけ」と「手巻おにぎり ツナマヨネーズ」(ともに138円)だ。ツナマヨは151円だったものを、138円に切り替えた。しゃけについては、もともと189円のおにぎりを販売していたが、7月16日からは138円の「手巻おにぎり しゃけ」が新たに加わる。
同社はプレスリリースで「製法、開発へのこだわりはそのままに、中具の原材料を見直すことで、より手頃な価格での商品ラインアップが実現した」としている。広報担当者にどのようにしてツナマヨおにぎりのコストダウンを実現したのか聞いたところ「これまで具の原料は100%マグロだったが、新商品では原料の一部にカツオを使用している」との回答だった。
経済性を重視する商品のニーズが高まっていることが背景にあるという。近年、物価高などによる消費者の生活防衛意識の高まりから、競合のコンビニでもお得感のある商品を強化する動きが目立つようになった。
経済性以外の理由もある。手巻おにぎりは、飲料や総菜などと一緒に購入されることが多い商品だという。低価格商品のラインアップを拡充することで、買い合わせニーズを喚起したい考えだ。
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