インタビュー
やっぱりUFOっているの? 月刊『ムー』が“ムー民”の好奇心をつかんでいるワケ:創刊45周年(4/5 ページ)
1979年創刊のオカルト専門誌『ムー』。旅行ガイドブック『地球の歩き方』とコラボした「異世界の歩き方」は14万部の大ヒットに。創刊45周年を迎え、広い世代に愛される理由を聞いた。
「怪しい」専門誌としてのブランド活用が拡大
独特の世界観を築いてきたムーは、近年「ブランド活用」の事業も盛んになっている。ムーを読んだことがない人にも、オカルト専門誌であることは広く知られている。そうしたイメージの共有があるため、各社からコラボの提案が多く舞い込むのだという。
「ムーとのコラボ効果はコンテンツ作りのほかPRにあります。マス向けに広く訴えるのではなく、トリッキーな取り組みがメディアやSNSでネタになる仕掛けを狙って相談されることが多いですね。露出規模やPV数でなく、異質な効果を期待されて声がかかります」(Web担当者)
例えば、ヴィレッジヴァンガードでは、ムーとコラボしたアクセサリーやTシャツ、リュックなどファッションアイテムを多数発売した実績がある。ムーがテーマとして多く取り上げている「宇宙船」などのモチーフにムーのロゴをあしらったり、イラストレーターが描き下ろしたイラストとムーのロゴをかけ合わせたりして、ムーの世界観を生かした商品に仕上げている。
2022年に展開したエナジードリンク「ZONe(ゾーン)」とのコラボでは、謎多き“ゾーン状態”をさまざまな角度から徹底的に明らかにした別冊特別付録『ゾーン特集号』を共同開発したほか、超能力者が1本1本缶に念を込めた「念込め証明書付きのZONe」を製作。超能力者による本気の念込め体感イベントも企画した。
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