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スノーピークは株主に配慮していたのか MBO発表と上場廃止のタイミングに「疑問」あり(3/7 ページ)
スノーピークが2024年2月にMBOを発表し、7月に上場廃止となりました。MBOを探り始めたタイミングや、その時期のスノーピークの対応はどのようなものだったのか。
「物足りない」状況
2021年に強気の発表をしたスノーピークですが、2022年はどうだったのでしょうか。
2022年は増収こそしたものの、売上高は307億円にとどまりました。2021年の決算説明資料を見ると、2022年の売上高は327億と予測していたため、目標に対して未達で、数字的には「物足りない」状況だった年といえます。新型コロナウイルスが落ち着き、行動制限が解除されてキャンプ人口が減ったことなどの影響があったと考えられます。
2022年に注目すべきは、売上高が伸びた一方で営業利益率が下がり始めた点です。前年の決算説明資料では、2022年の営業利益率は前年比1.1ポイント増と予想していたにもかかわらず、実際は2022年8月に発表した修正予想よりも下回る結果となりました。急激な円安進行・原材料高による原価率上昇や、積極的な店舗展開などによる設備投資の増加が要因と考えられます。
前年の「いけいけどんどん」に陰りが見え始め、株価も踊り場となりました。売り上げ見通しに対する強気の姿勢もやや薄れてきたものの、売上高を伸ばそうと意気込んでいた時期であったため、在庫を積み増したのもこの年でした。
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