インタビュー
「きもい」と入力したらイエローカード SNSでの暴言を抑止 スマホ用日本語入力アプリ「Simeji」が新機能を追加:高校生が提案
SNSでの予期せぬ人間関係トラブル、どう防ぐか。
スマホ用日本語入力アプリ「Simeji」を提供する中国テック企業バイドゥは8月15日、SimejiにSNSトラブル軽減を目指した新機能を追加した。追加した機能は「注意喚起機能」と「表現の提案機能」の2つ。同機能は函館西高校(北海道函館市)の生徒と共同開発した。
SNSでのコミュニケーションが普及した昨今、テキストでのコミュニケーションがトラブルに発展する事例が多く生まれている。こうした現状を課題視した函館西高校の生徒は、バイドゥに新機能のアイデアを直接提案。バイドゥはこの“アイデア持ち込み”を受け、新機能の開発に着手した。
「注意喚起機能」では、「きもい」「きえろ」といった攻撃的な語句を入力した際、画面に「誤解を招く恐れがあります」という注意文を表示させる仕様とした。「表現の提案機能」は、「なんでくるの?」「だる」といった受け取り手にネガティブに取られやすい語句を打ち込む際、「なんで来てくれるん?」「大変だね」といった変換候補を提案する仕様だ。
それぞれの機能が対象とする語句は、函館西高校の生徒及びSimejiの一般ユーザー向けにアンケートを実施し、募った。
バイドゥのプロダクト事業部責任者である古谷由宇氏は、今後もニーズに応じて対象語句を追加する方針だとした。その上で、SNS上のトラブルを回避するためには「テキストを送信する前に思いとどまる時間があることが重要。Simejiはその役割を果たせるのではないか」と話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“インバウン丼”と呼ばないで――1杯1万円超の海鮮丼が話題の豊洲「千客万来」、運営企業が漏らした本音
メディアによる切り取った報道に、現地は困惑しているようだ。
インバウンド殺到の渋谷ドンキ 「月に1億円」売れるお菓子とは?
東京都で最も訪日客が訪れる街、渋谷のドン・キホーテでは何が一番人気なのか? インバウンド需要の最前線を取材した。
「オーバーツーリズムは“悪化”している」 星野リゾート社長が感じた危機感
なぜ、キットカットは日本だけ「40種類」もあるのか? 爆買いされるのに「外国人ウケ」は決して狙わないワケ
インバウンドに大人気なあのお菓子。商品開発の裏側は。
セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか
店舗におけるオペレーションDXは必要不可欠だ。しかし欧米では、セルフレジを撤廃する事例が現れ始めている。その理由を探ると、DXの本質が見えてくる。





