イオンのセルフレジ「レジゴー」はなぜ好調? 客単価が1.3倍になったワケ:導入300店舗を突破(3/4 ページ)
イオンリテールが企画開発するセルフレジ「レジゴー」の導入店舗が、2024年6月に300店舗を突破した。予想外の効果として「客単価が通常レジよりも1.3倍高くなっている」ようだが、なぜだろうか。
予想外の効果「客単価の上昇」はなぜ起きた?
そんな中、予想外の効果として生まれたのが客単価の上昇だ。通常レジに比べて、レジゴーの客単価は1.3倍高くなっている。
レジゴーでの買い物は、アプリがインストールされた専用端末または自身のスマートフォンで顧客自身が商品名と合計金額を把握しながら買い物ができる点が特徴となる。そのため導入前は、顧客が買い過ぎ防止を意識して客単価が下がることを懸念していたという。
ところが実際導入すると、買い忘れの防止や、まとめ買いでもレジ待ちせずに会計できること、家族みんなで楽しみながら買い物できることなどが評価され、結果として同社では客単価の上昇につながったと分析している。
さらなる利用率向上、利便性向上に向けて
導入店舗数の増加や利用率、レジゴーの認知度が上がる中、エリアによっては新規導入の際に「レジゴー自体を知らない」「デジタルの操作に抵抗がある」といった人がまだまだ多いのも事実だという。
「特に機械操作やデジタルツールに苦手意識を持たれている方、レジゴーのメリットを認識されていない方は、まだ利用していない状況にあります。一方でレジゴーは小さなお子さまから年配の方まで幅広い年齢層が利用しており、一度利用してメリットを体感してもらえれば、年代関係なくリピート率も高くなっています」
同社ではよりスムーズな買い物体験を実現するため、直近では9月以降にイオングループのトータルアプリ「iAEON」と連携し、同アプリ内でレジゴーが利用できるように開発を進めている。
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