日傘とハンディファンが一体化!? 両手がふさがらない「ファンブレラ」完売、開発時の工夫とは?:プロダクトInsights(1/2 ページ)
家電メーカーのサンコーが手掛ける、ファンが付いた日傘「折りたたみファンブレラ」が注目を集めている。日傘とハンディファンを組み合わせるきっかけや開発時の工夫について、同社に聞いた。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
家電メーカーのサンコー(東京都千代田区)が手掛ける、ファンが付いた日傘「折りたたみファンブレラ」(メーカー希望小売価格6980円)が注目を集めている。今年は梅雨が長かったため初動は遅かったものの、梅雨明けから売り上げが増加。8月上旬に用意していた2500本が完売した。暑さ対策の定番アイテムである日傘に、なぜファンを付けたのか? 同社に話を聞いた。
折りたたみファンブレラは、傘の内側中央部にファンを搭載した折りたたみ日傘。日傘ではあるが、防水加工を施しているので急な雨にも対応可能だ。日傘を開いた状態で持ち手部分の電源ボタンを押すと、ファンが回転し風を送る。風の強さは強弱の2段階で、ボタンを押すごとに弱→強→電源オフ→弱と切り替えられる。
ファンを動かすためのバッテリーは、持ち手部分に搭載。USB充電式で約4.5時間で充電完了となる。強モードなら約1時間30分、弱モードなら約3時間使用可能だという。充電部は防水キャップを付属し、雨天でも使用可能だ。
サイズは使用時が全長約60センチで、傘の直径は106センチ。カラーはネイビー1色のみとした。同社広報部の﨏晋介氏は「近年は男性の日傘利用が増加しているため、男性でも使いやすい大きめのサイズかつ、男女兼用でも違和感のないカラーを採用した」と話す。
折りたたんだときの全長は約39センチで、カバンに収容しやすいコンパクトサイズにこだわったという。重量約460グラムで、実際に持ってみると、日々日傘を使用している筆者でもあまり違和感のない重さだった。
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