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「パズルキューブ」0.305秒で攻略! なぜ、三菱電機のロボットが“世界一”になれたのか(1/5 ページ)

2024年5月、三菱電機は自社開発した「パズルキューブを最速で解くロボット」がギネス世界記録に認定されたと発表した。わずか0.305秒でパズルキューブを解く動画は広く拡散され、想定以上の反響を得たという。どうやって“世界一”を達成したのか。

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 2024年5月、三菱電機の開発したロボットが、パズルキューブを最速で解くプロジェクトにおいて、0.305秒の記録を達成。ギネス世界記録(以下、世界記録)に認定された。


三菱電機が開発した「TOKUFASTbot(トクファストボット)」は、わずか0.305秒でパズルキューブの色をそろえられる(三菱電機提供、以下同)

 「TOKUFASTbot(トクファストボット)」と名付けられた同ロボットは、若手のエンジニアが発案し、通常業務と並行して1年半をかけて開発。このロボットには同社のFA(ファクトリー・オートメーション)機器と制御技術が使われており、パズルキューブを最速で解くことで自社の「モーターの速さ」を証明することが目的だったという。

 世界一の記録を樹立したことで、自社技術の証明ができただけでなく、国内外のメディアで報道されるなど想定をはるかに超える反応があったそうだ。


トクファストボットの開発チーム。左から、 坂上篤史氏、 糸瀬智也氏、徳井太央貴氏、三浦菜月氏、中上匠氏

 世間の注目を集めた世界記録の挑戦は、どのように始まり、どんな苦労や反響があったのか。同プロジェクトに関わった5人のうち、3人に取材した。

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