マークシート試験に適したシャーペンが登場 トンボ鉛筆が開発、特徴は?:プロダクトInsights(2/2 ページ)
トンボ鉛筆は9月25日、マークシートの記入に最適なシャープペンシル「モノワーク」「モノワーク 限定色フルブラック」およびシャープ芯「モノワーク用 HB/B」を発売する。
マークシートを“濃くはっきりと塗りつぶせる”
モノワークは、太さ1.3ミリ芯のシャープペンシル。同社の実験によると、0.5ミリ芯と比較して1.33倍速くマークシートを塗りつぶせるという。軸の太さは直径11.5ミリで、筆圧がかかりやすく、濃くムラなく解答欄をマークできるようにした。
グリップ部は長さ40ミリのノンスリップラバーグリップを加工することで、手脂に滑りにくくなっている。グリップの中央は細くすることで、筆圧がかかりやすくした。
ペンの先端は、ガイドパイプを加工することで解答欄周りを明るくし、見通しが良くなっている。素材は金属のため、ガタつきやブレが生じないという。
本体には予備として、直径5.3ミリの繰り出し式消しゴムを搭載。同社では太芯で消しゴム付の特性を備えていることから「アイデアスケッチ、風景スケッチ、スポーツのスコアペン、速記用ペンなど、普段使いのシャープペンシルとしても適している」としている。
シャープ芯のモノワーク用 HB/Bは、マークが正しく読取装置に読み取られ、芯折れしにくく、きれいに訂正できる新配合のシャープ芯となる。
大手光学式マーク読取装置メーカーによる試験では「読取精度99.99%」の評価を獲得。この読み取り精度は、同社の「マークシート用鉛筆」と同じだという。
シャープ芯の折れにくさを測る強度は、同社の0.5ミリ芯(HB)と比較して約3.7倍。万一、シャープペンシルを床に落下させるなどして芯が折れた場合も、芯出しして筆記に戻れるとしている。
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