タイミーはなぜ「THE 赤提灯プロジェクト」をやったのか? 広報活動の本質的な役割とは(1/4 ページ)
企業経営の根幹の一つである営業活動に広報がどのように“効く”のか。タイミー社の取り組みから「経営に効く」広報活動の具体例を紹介します。
企業における広報、またはPR(パブリックリレーションズ)と呼ばれる職種にどのようなイメージをもつだろうか?
メディアの取材対応や公式SNSでの情報発信などが主な仕事と思われがちだが、それは業務全体の一部でしかない。広報活動が、企業の経営全体にもたらすインパクトとは何か。著書『小さな会社の広報大戦略』の執筆を手掛け、広報支援を伴走型で行うリープフロッグ代表の松田純子氏が「経営に効く広報」の在り方について解説する。
著者プロフィール:リープフロッグ合同会社 代表 松田純子(まつだ・じゅんこ)
早稲田大学卒業。求人広告のコピーライターを経て、2007年からワークスアプリケーションズ、博報堂グループのスパイスボックスで広報業務に従事。ゼロから広報部を立ち上げたスパイスボックスでは、初年度から400媒体以上の露出を実現、「広報活動によって1億円の売り上げに貢献した」として局長賞(社内アワード)を受賞。経営戦略室マネジャーを経て2019年3月に、B2B企業向けに伴走型、人材育成型で広報部立ち上げ支援を行うリープフロッグ合同会社を設立。
「外から来る広報マネジャー」をコンセプトに多くの企業を支援。広報勉強会の主催や登壇、メディアでの寄稿、連載多数。著書「小さな会社の広報大戦略」(日経BP 日本経済新聞出版)
広報の役割とは?
国内の広報関連団体は広報、あるいはパブリックリレーションズ(Public Relations)を以下のように定義しています。
広報・パブリックリレーションズの定義
- 組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である(日本広報学会プレスリリース「広報の定義」)
- パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動の在り方である(日本パブリックリレーションズ協会Webサイト「パブリックリレーションズとは」)
広報(パブリックリレーションズ)は、自社と自社をとりまくステークホルダーとの間に“良好な関係性を築く”活動であり、メディアはあくまでもそのステークホルダーの一部です。
今回は、企業経営の根幹の一つである営業活動に広報がどのように“効く”のか、3つのポイントを解説します。加えて、タイミー社の取り組みから「経営に効く」広報活動の具体例も紹介します。
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