インタビュー
「“この施策おかしい”は褒め言葉」 ファミマ「たぶん40%増量作戦」の狙いは?:プロダクトInsights(1/2 ページ)
今年で4年目となる同施策。「たぶん」を付けたキャンペーン名にも理由があった。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービス。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ファミリーマートは8月6日から、同社の人気商品を値段据え置きで増量するキャンペーン「たぶん40%増量作戦」を全国1万6300店舗で実施する。同社は過去にも同様のキャンペーンを実施しており、第4弾となる今回は12商品を増量。今年は記録的猛暑が予想されることを受け、これまで増量の対象になっていなかったアイス商品を追加。割安感を訴求し、増収を狙う。
増量キャンペーンは年々話題量が増加
「40%増量作戦」はファミリーマートが2021年、同社創立40周年にちなんで開始したキャンペーンで、人気商品を値段据え置きで増量させる企画。今年で4年目を迎える。これまで、増量の対象となった商品は好評を博しており、通常商品と比べて菓子類は3倍、サンドイッチ類は4倍、スイーツ類は10倍売り上げが伸長しているという。
SNSやWebでの話題量は年々増加しており、「ユーザーからの『頭おかしい』『狂気じみたキャンペーン』といった評価は褒め言葉として受け取っている」と、同社商品本部の阿部大地氏は話す。加えて、今年の施策に「たぶん」を冠した理由について阿部氏は「『どれほど増量しているか』というワクワク感を体験いただきたいため」と説明する。
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