夏のボーナス額、平均は約42万円 男女や企業間で差:DONUTSの調査
調査から2024年夏のボーナスの平均額は約42万円だったことが分かった。しかし、男女や企業間で大きく差がみられる結果だった。
昨今の経済環境の変化や労働市場の動向により、企業が従業員に支給する夏季賞与額に対する関心が高まっている。特に、少子高齢化や働き方改革の推進に伴い、給与や賞与の体系が見直されるケースが増えており、従業員の士気や企業の採用競争力に直結する重要な要素となっている。
ジョブカンを運営するDONUTS(東京都渋谷区)が実施した調査によると、2024年夏の賞与平均支給額は「42万2643円」だった。2022年からの比較で見ても、大きな増減はなく、40万円台前半で推移している。
一方、男女間では支給額に差が見られた。また、企業規模別での賞与額や、夏の賞与平均支給額が最大値になる年代なども調査から明らかになった。
夏のボーナス、男女でどれくらいの差があった?
夏季賞与平均支給額の推移を性別で見たところ、2024年は男性が50万3435円なのに対し、女性は32万989円という結果だった。同様に、2022年は男性が46万2984円なのに対し、女性は32万861円、2023年は男性が50万6753円なのに対し、女性は30万6974円。女性の平均賞与額は男性の約6割にとどまることが分かった。
支給額が最大値になる年齢を調査したところ、2022〜2024年いずれの年でも男女ともに「50代」が最多となった。2022年は64万8301円(50〜54歳)、2023年は56万4718円(55〜59歳)、2024年は56万5658円(50〜54歳)という結果で、50代までは年齢を重ねるごとに支給額も高くなっていく傾向が見られた。
性別・年齢別に夏季賞与平均支給額の推移を見ると、男性の平均賞与額が最大化するのは55〜59歳、女性の平均賞与額が最大化するのが50〜54歳となった。
企業規模別で平均賞与の推移を見たところ、2024年は「500人以上」規模の企業の夏季賞与平均支給額が一番高く「300〜499人」規模の企業の支給額が一番低い結果となった。
調査は、ジョブカン給与計算を利用している企業のうち、賞与を給付している企業を対象に、ジョブカン給与計算の利用実績データを一部抽出する形で実施した。データの抽出期間は2022年1月〜2024年7月。
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