2015年7月27日以前の記事
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団地の「若返り」に貢献 無印のリノベが、若年層にウケている納得の理由(5/5 ページ)

2012年から、無印良品とUR都市機構が行っている団地のリノベーションプロジェクトが好調だ。団地の中には住民の8割弱を40代以下が占めるものもあるといい、なぜ今若者に団地がウケているのか取材した。

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企業コラボは、団地の生き残りに重要

 同プロジェクトについて、MUJI HOUSEは空室が少なく需要が大きいことから、今後も物件数を伸ばす方針だという。具体的な数値目標はないが、既に手がける団地内で戸数を増やすほか、これまでよりも比較的新しい団地への進出を模索する。

 これら物件の人気は、無印良品のブランド力やPR力に起因すると考えられる。一定のファンを抱える企業とのコラボは有用だ。こうした点を理解しているのだろう、UR都市機構は賃貸住宅に関してイケアとのコラボも行っている。

 高齢化や老朽化が問題視される団地だが、リノベーションすれば活用できる物件もある。また、地価や物件価格、賃貸家賃が上昇する都市部において、団地は重要な住宅供給機能を果たしている。若年のファミリー層や外国人労働者の住居となっている団地は意外に多く、UR都市機構と企業のコラボは、団地が抱える課題を解決する一つの正解例といえるだろう。


団地外観

団地外観

八千代台駅

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


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