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ゲーム「刀剣乱舞」10年目、自治体が「どうか終わらないで」と望むワケ(1/3 ページ)
2025年1月にオンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、刀剣乱舞)は10周年を迎える。女性ファンが多いことで知られるこのゲームが、実は自治体からも「できる限り長く続いてほしい」と願われていることをご存じだろうか。
2025年1月にオンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、刀剣乱舞)は10周年を迎える。女性ファンが多いことで知られるこのゲームが、実は自治体からも継続を熱望されていることをご存じだろうか。
著者プロフィール:金森努(かなもり・つとむ)
有限会社金森マーケティング事務所 マーケティングコンサルタント・講師
金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。
2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。
刀剣文化への関心を喚起し、消費につなげる
刀剣乱舞は、日本の刀剣文化をテーマに擬人化された刀剣たちを収集・育成するオンラインゲームだ。当初、運営元であるDMMとニトロプラス(東京都中央区)は短期間での終了も視野に入れていたが、現在では「超長期運営」を掲げ、ファン層の拡大とともにさまざまな形で進化を遂げている。
刀剣乱舞は2015年にリリースされて以来、女性を中心に圧倒的な人気を博してきた。ゲームを軸に、舞台やアニメ、コンサートなどのメディアミックス展開も成功し、「刀剣女子」と呼ばれる新たなファン層を形成した。
刀剣乱舞は日本刀への興味を喚起し、実際に刀剣を展示する博物館や美術館に足を運ぶファンも増加している。最近では男性ファンも増え、刀剣収集が若者の間で趣味として定着しつつある。また2025年1月には「大本丸博 2025」という10周年記念イベントを予定しており、ファンたちの期待は高まっている。
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