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タイの“日本推し”ローソンで「Lチキ」が大ヒット デジタルサイネージやセルフレジも 強烈な差別化戦略を打ち出した背景(2/2 ページ)

タイのローソンで、店内調理のおにぎりや、日系食品の品ぞろえを強化した新型店舗が9月12日にオープンした。通常店舗の3倍の来客数があるなど、滑り出しは好調だ。その背景について現地の責任者に取材した。

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Lチキが好調な理由

 新型店舗における目玉商品の一つがLチキで、価格は56バーツとした(オープン時のレートで約238円)。タイローソンの一般的なフライドフーズの2倍近い価格なのに、計画の7倍売れているという。好調な理由として品川氏は「日本を訪れた際にLチキを食べた経験があるお客さまも多く、『日本と同じものを食べられる』という点が支持されているようだ」と分析する。値段は高いが、それだけの価値があるものとして購入されているようだ。

 店内調理したおにぎりや弁当も好調だという。タイでは屋台文化が浸透しており、出来たての商品を求める層に受け入れられている。


店内は和風のデザイン

セルフレジにもチャレンジ

 タイローソンの初めての取り組みとしては、セルフレジや商品告知を行うデジタルサイネージの導入も挙げられる。

 品川氏によるとタイのコンビニでは、セルフレジは日本ほど普及していないという。今回、店内業務効率化のために導入したところ、想定した以上に利用されている。新型店舗がオフィス街にあることから、仕事で忙しい利用客が積極的に利用しているようだ。

 デジタルサイネージは、店内販促物の付け替え業務を削減する狙いがある。現地では20〜40代の女性がローソンをよく利用しているというデータもあるため、サイネージでは女性客を意識してデザートなどを訴求している。

 このように、タイローソンの新型店舗は好調な滑り出しを見せている。品川氏は今後の展望について「SNSではローソンをもっと出店してほしいという声も見受けられる。コンビニ市場はまだまだ開拓の余地がある」と意気込む。圧倒的な店舗数を誇る競合他社がいる中で、タイローソンが打ち出した差別化戦略は今後も支持を得られるか。


特徴的なデザインの店内

デジタルサイネージを展開

利用者の支持を得ているセルフレジ

店内調理の食品

店内調理の食品

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