ニュース
悪質なカスハラ「30代女性」が標的に? 被害経験率が突出して多い結果に:男女1000人に調査(2/2 ページ)
32.0%の人が、直近3年以内に「カスタマーハラスメント(カスハラ)を受けた経験がある」――ネオマーケティングが、そんな調査結果を発表した。どのような行為が多く見受けられているのか。
取っている対応は?
目撃したカスハラに対し、スタッフ・店側が取っていた対応としては、「感情的にならないよう冷静に対応」(46.2%)、「ひたすら謝罪」(38.4%)、「お客さまに対して礼儀正しく対応」(23.5%)が上位に挙がった。
経験したカスハラに対して取った対応としては、「感情的にならないよう冷静に対応」(41.6%)、「他の同僚や上司の助けを求める」(27.8%)、「ひたすら謝罪」(27.2%)が上位に挙がった。
刑法上の犯罪に直接該当する「名誉棄損(名誉毀損)、暴言、侮辱」は、「目撃したカスハラ」「経験したカスハラ」の両方で26.6%に達していた。しかし「法的対応を示唆する」との対応は、目撃した場合で7.6%、経験した場合で8.1%にとどまっている。
仕事への意欲低下も
カスハラを受けたことで、その後あった影響については、「精神的なストレスや不安が増えた」が46.3%と最多に。「仕事への意欲が低下した」(35.9%)、「カスハラに対する恐怖や不安が残った」(29.7%)、「仕事のパフォーマンスが低下した」(26.3%)が続いた。
調査は9月9〜10日にインターネット上で実施。全国の20歳以上の男女1000人から回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
大企業が相次ぎ「カスハラ対策」発表 カスハラが増えたSNS以外の2つの要因とは
近年、カスタマーハラスメントの被害が深刻化しています。カスハラを受けた経験のある人も「パワハラ」に次ぐ多さです。カスハラはSNSの広がりにより、消費者の立場が事業者よりも高くなったことが大きいように思いますが、筆者はそれ以外にも2つの要因があると考えています。
ローソン、「カスハラに対する基本方針」発表 「今後の入店お断り」の対応も
ローソンは8月9日、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定したと発表した。全ての利用客が安心して利用できるようにするほか、従業員が安心して働ける環境の構築が目的だとしている。
ニトリが「カスハラ対策の方針」を発表 「土下座しろ!」などはNG
ニトリホールディングスは9月30日、新たに「カスタマーハラスメントに対する方針」を発表した。


