インタビュー
駅弁の定番「チキン弁当」が60歳 ファンの心は、まだまだ“冷めて”いないようだ:当時の価格は200円(4/4 ページ)
年間45万食を誇る人気の駅弁「チキン弁当」が10月で発売60周年を迎えた。なぜ、世代を超えたロングセラーを実現できているのか。
「冷凍駅弁」も開始
増加するインバウンド需要への対応も始まった。駅弁を日本の文化としてアピールするため、商品パッケージにQRコードを付け、読み込むと英語・中国語・韓国語でお品書き情報が閲覧できる仕組みだ。現段階では、新商品やチキン弁当デラックスなどの期間限定商品を主な対象としている。
また、9月には、冷凍技術を生かしてECサイト「冷凍駅弁 駅弁屋 祭」を立ち上げた。湯原さんは「駅弁の楽しさをより多くの人に知ってもらえるよう、このECサイトを盛り上げていきたい」と意気込む。チキン弁当も冷凍駅弁化しており、同ショップで販売している。
60年の歴史を持つチキン弁当は、伝統の味を守りつつ、期間限定メニューの展開や若年層・インバウンド客向けの施策など、新たな取り組みを続けている。旅のお供の名物弁当として、しばらくは人気が続きそうだ。
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