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「中国車はあぶない」のイメージ覆せるか BYD、長澤まさみCM起用の効果は?:社長に聞いた(4/4 ページ)
2023年に日本の乗用車市場に参入した中国企業のBYD。販売戦略やテレビCMの狙いをBYD Auto Japanの東福寺厚樹社長に聞いた。
毎年1〜2車種を投入予定、PHEV販売の可能性は?
日本ではSUVのATTO 3のほか、2023年9月にコンパクト型ハッチバックの「DOLPHIN(ドルフィン)」、2024年6月にセダンの「SEAL(シール)」をそれぞれ発売している。いずれもBEVだ。
受注台数(10月中旬)を見ると、最初に発売したATTO 3が1870台で最も多く、DOLPHINが1000台、SEALが500台を突破しているという。ATTO 3はSUVということもあり、幅広い層に受け入れられているようだ。
DOLPHINはガジェット好きの人に支持されており、東京都だと補助金を利用すれば300万円を切ることも。SEAL購入者の半数は、セダンタイプ(輸入車や国産のクラウンなど)からの乗り換えだそうだ。
今後については、毎年1〜2車種の投入を予定。「2025年も1車種は確定、もう1車種についても間に合うように動いている」
日本でBEV以外を販売する可能性について「BYDは現在PHEV(プラグインハイブリッド)とBEVの二刀流で販売しており、世界で初めて量産型PHEVを販売した会社でもある。現時点では未定だが、将来的には日本でもPHEVの販売を検討する方向で本社ともディスカッションをしている」という。今後の展開に注目したい。
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