会員制量販店はコストコだけじゃない！ 米サムズクラブの未来型店舗に潜入 店内の様子は？：Retail Dive（3/3 ページ）

メンバーシップ・ホールセール・クラブ（会員制量販店）といえば、日本ではコストコが有名です。米国では、小売世界大手ウォルマートが運営するサムズクラブも人気を博しています。米テキサス州ダラス郊外に10月オープンしたサムズクラブの新店舗は「未来型店舗」とも呼べるようなさまざまなテクノロジーが用いられているといいます。どのような店内なのか、米ビジネスメディア「Retail Dive」のレポートを紹介します。

[Catherine Douglas Moran, Sam Silverstein，ITmedia]

1時間で100枚のピザを作るピザ製造ロボットも

　カフェには、1時間で100枚ものピザを作ることができるピザロボットがあるという。

1時間で100枚のピザを作るピザロボット

　サムズクラブはウォルマートのサプライチェーン技術への継続的な投資の恩恵を受けており、クラブ小売業者は通常の導入コストをかけずにデジタルシステムを迅速に拡張できるとニコラス氏は述べた。同クラブの技術導入により、従業員の業務が効率化され、顧客と接する時間が増加したという。

薬局。店内には自動車・タイヤ売り場、燃料センター、補聴器センター、カフェも

　店内の新機能の中心はテクノロジーばかりではない。店内に入ると、地元のアーティストが描いた大きな壁画が買い物客を迎える。

地元のアーティストが描いた大きな壁画

　もう一つの目玉は、生鮮食品売り場にある大きな「寿司アイランド」だ。同社によると、寿司アイランドは同クラブの「体験型マーチャンダイジングレイアウト」の一部として設置されている。生花やグルメチーズ、上質なワインのコーナー、そしてベーカリー部門にはトルティーヤ製造機もある。

　店内には、従業員が商品を補充しやすいように、同社最大の冷蔵ショーケースも設置されている。

　ニコラス氏は、サムズクラブがイノベーションを積極的に受け入れている理由の一つは、「ウォルマート内のイノベーション先駆者だ」という評判に起因するだろうと話す。

店内には寿司アイランドも

　ニコラス氏は「顧客の問題を解決することに根差し、顧客の声に耳を傾けていれば、変化を起こすための大きな自信が生まれる」と語った。