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痛烈な「ダメ出し」大歓迎! アプリ会員1500万人の口コミは、ドンキをどう変える?(2/5 ページ)

商品改良や店舗改善において、「顧客の声を聞く」ことは重要だ。ドン・キホーテなどを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2023年11月から公式アプリ「majica(マジカ)」に新しい口コミ機能「マジボイス」を搭載。1500万人のアプリ会員から、商品に対する声を収集している。

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「ビミョー」が引き出すリアルな声

 正直レビューは「いいよ!」「ビミョー」の二択で評価する。実際に正直レビューを開いてみると、「鮭フレーク(いいよ!96%、ビミョー4%)」「焼き芋(いいよ!89%、ビミョー11%)」「偏愛めし 吸ってよし食ってよしだし漬け枝豆(いいよ!17%、ビミョー83%)」(いずれも10月30日時点)といったように、商品ごとに「いいよ!」「ビミョー」の割合が一目で分かるようになっている。「いいよ!」が急増しているなどプラスの評価が高い商品だけでなく、「ビミョー!」の評価が多数を占める「イマイチ商品」も公開中だ。

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「いいよ!」「ビミョー」の割合が一目で分かる(マジボイス公式Webサイトより引用)

 正直レビューの評価軸を設定するに当たり、宮本氏はさまざまな工夫をこらしたと振り返る。「今や口コミサイトはよくある当たり前のサービスです。後発だからこそ、マジボイスならではの独自性が欲しいと思っていました」(宮本氏)

 まず工夫したのが、何段階の評価にするかという点だ。宮本氏によると、星5つのような5段階評価は、多くの人が真ん中を選ぶ傾向にあるため、正しい評価が分かりにくくなってしまうのだという。良し悪しをハッキリさせるため、シンプルな二択とした。

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「ビミョー」という言葉に込めた意図(マジボイス公式Webサイトより引用)

 「ビミョー」という言葉にも意図がある。当初はビミョーの他に「ダメ」「BAD」といった候補があったとか。「着目したのは『評価すること』に対するハードルです。『ダメってほどじゃない』『BADまではいかない』という絶妙な顧客の気持ちに寄り添うため、ビミョーという表現を採用しました」(宮本氏)

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