ローソン、鳥取県に「地域共生コンビニ」 過疎地域の「買い物困難」解消目指す
ローソンは11月15日、鳥取県八頭町の昨年9月に閉店したスーパー跡地に「ローソン八頭町丹比(やずちょうたんぴ)店」をオープンする。過疎化により小売店が撤退し、食品や日用品の購入が難しいといった地域の社会課題解決を目指す「地域共生コンビニ」として展開する。
ローソンは11月15日、鳥取県八頭町の昨年9月に閉店したスーパー跡地に「ローソン八頭町丹比(やずちょうたんぴ)店」をオープンする。過疎化により小売店が撤退し、食品や日用品の購入が難しいといった地域の社会課題解決を目指す「地域共生コンビニ」として展開する。
ローソン八頭町丹比店は、おにぎり、デザート、揚げ物、店内で調理した弁当などローソンの標準的な商品をそろえる。加えて、地元のスーパーマーケットであるエスマート(鳥取市)と連携し、野菜や肉、魚など生鮮食品約100品目も取り扱う。
近年、過疎地域では、食料品の購入に不便を感じる消費者が増加。食料品の円滑な供給に支障が生じる「食料品アクセス問題」が顕在化している。農林水産省の発表によれば、2020年における食料品アクセス困難人口は全国で904万人いるとされ、全65歳以上人口の4人に1人が該当する。また、少子高齢化や人口減少などにより、地方や山間部などの過疎地域において、小売業の撤退も加速している。
こうした中、ローソンは、スーパーに比べて小さい商圏かつ小人数で営業でき、全国に物流網があるというコンビニエンスストアの利点に着目。広報担当者は「地域共生コンビニが未出店エリアにおいても、店舗運営ができて人流があるなど、出店できるエリアはまだたくさんあります」と話し、今後も「地域共生コンビニ」の出店を進める方針だ。
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