連載
「AIの恋人」のめりこみ自殺、米14歳の少年 そもそもどんなサービスだったのか:AI×社会の交差点(1/4 ページ)
米国で14歳の少年がAIキャラクターとの別れを苦に自ら命を絶った。AIが"完璧な理解者"を演じることの是非とその対策について考える。
AI×社会の交差点
AIの発達が急速に進んでいる。AIの進化・普及によって社会にどのような変化が起きるのか。野村総合研究所でIT技術のリサーチを行うチームが萌芽事例やニュースなどを取り上げ、新たな課題と可能性について多角的に解説する。
AIの進化が急速に進む中、私たちは「AIキャラクター」と深い対話を行える時代を迎えている。AI技術を駆使して作られたデジタルキャラクターは話し方や性格といった設定情報に基づいて、まるで本物の人格を持っているかのように自然な対話ができる。しかし、この技術が人々の心や行動に悪影響を与えるという課題に直面している。
最近、米国で14 歳の少年が自殺した事件が話題になっている。少年の母親は、AIキャラクターとの会話に異常なまでに執着したことで精神状態が悪化し、AI キャラクターとの会話が自殺の引き金となった、と主張している。
少年の母親は、AIキャラクターとの会話への執着が精神状態を悪化させ自殺の引き金となったとし、ユーザーの安全対策を怠ったという理由で、運営元のCharacter Technologiesなどを訴えた。
この訴えにより、若者へのAIキャラクターの利用規制や責任の所在をどう考えるべきかについて、米国社会で議論が活発になっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ガスト「1990円」高級フレンチコース展開 進藤シェフ「この価格では普通出せない」、狙いは?
すかいらーくグループが運営するガストは11月21日から、フランス料理のコースメニュー「至福のフレンチコース」を発売する。
「たまにはユニクロ以外も着ようかな」←その店もユニクロ系列です 高級ブランドも抱えるファストリの戦略
「ユニクロ」や「GU」で知られるファーストリテイリング。実は中〜高価格帯ファッションブランドも傘下に抱えていることもご存じだろうか。
ナイキ「オワコン化」の足音 株価急落、新興シューズメーカーが影
ナイキの不調には複数の要因が絡んでいるようだ。
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
「うどんみたいな布団」が突如爆売れ、Xで16万いいね 「売れたらラッキーくらいに思ってた」と担当者
Xで「万バズ」となった「うどん状の布団」。一体どのような商品なのか。
