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3500円の「つま先が出る」夜用靴下が人気、なぜ? 女性が抱える“冬ならでは”の悩みに着目:プロダクトInsights(2/2 ページ)
岡本(大阪市)がこの冬から全国販売している靴下「おやすみスイッチ」が好調だ。ロングセラーとなっている「まるでこたつソックス」シリーズの新しいラインアップとして登場。希望小売価格は3500円と高価格帯ながら、テストマーケティングでも高い評価を得たという。開発の背景を聞いた。
「もう1つの柱」となるか
全国展開にあたっては、2022年からの2年間にわたり、静岡エリアでテストマーケティングを実施。商品の満足度や購買ニーズを検証した。希望小売価格は3500円と安くはないが、「朝までぐっすり眠れるようになった」「すっきり起きられた」「寝るのが楽しみになる」といった声が集まるなど、好感触を得たという。
「想定以上の反響がありました。価格に見合うだけの商品力を感じていただくことができたと認識しています」(青柳氏)
テストマーケティングでは、意外な成果もあった。同社では当初、おやすみスイッチを主に「まるでこたつ」シリーズのファンに向けて訴求しようと考えていたという。
しかし、実際の取り扱い店舗では、アイマスクなどの「睡眠関連商品」と同一の売り場でも幅広く展開されることに。「『睡眠グッズが欲しい』という層に新たにアプローチできたことで、新規顧客の獲得につながりました」と青柳氏は話す。
今冬から全国展開しているテレビCMでも、シリーズ名の「まるでこたつ」ではなく「おやすみスイッチ」の名前を前面に出す。「弊社としてもラインアップの1つにとどまらず、まるでこたつに次ぐブランドとして訴求していきたいと考えています」(青柳氏)
全国展開によって、おやすみスイッチは新たなブランドとしてどこまで定着するか。
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