ドンキで一番売れている「ズレにくいリュック」から新シリーズ 開発のヒントは「小学生」(1/2 ページ)
ドン・キホーテが2024年4月に発売した、肩にフィットしてずれにくいリュック「肩ピタ」シリーズが好調だ。担当者によると「拡張機能付きタイプ」と「キャリーケースタイプ」は、ドンキで一番売れている(売上金額)リュックだという。
ドン・キホーテが2024年4月に発売した、肩にフィットしてずれにくいリュック「肩ピタ」シリーズが好調だ。担当者によると3月に先行発売した「拡張機能付きタイプ」(Mサイズ:9889円、Lサイズ:1万989円)と「キャリーケースタイプ」(1万989円)の3種類は、ドンキで一番売れている(売上金額)リュックだという。
肩ピタリュック開発のきっかけは社員の声だった。開発担当者が社員に、既存のリュックに対する悩みを聞いたところ「歩いているとずれ落ちる」という声が多数を占めたという。「これは体形に関係なく、リュックに共通する悩みではないかと考えました」(開発担当者)
リュックをずれにくくするには、どうすればいいのか。ヒントは、カバンメーカーの展示会で目にしたランドセルだった。ランドセルには、本体と肩ベルトをつなぐ「背カン」というパーツが使われている。この背カンが肩幅を調整し、体形に合わせる役割を果たしているのだ。
1年生の小さい肩にも、6年生の成長した肩にも合わせられるランドセル。この仕組みを応用すれば、大人向けのずれにくいリュックができるのではないか。その場ですぐメーカーに相談し、開発に着手したという。
肩ピタリュックは、背カンによりショルダーが左右に動くことでそれぞれの体形にフィットし、「ずれにくさ」を実現している。開発時に一番苦労したのは、リュック本体とショルダーをつなぐ背カンがスムーズに動くこと、強度と耐久性を両立させることだったそうだ。ずれにくさだけでなく、背負った時のフィット感を良くするため、ショルダー部分の形状と素材にもこだわったという。
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