ドンキで一番売れている「ズレにくいリュック」から新シリーズ 開発のヒントは「小学生」(2/2 ページ)
ドン・キホーテが2024年4月に発売した、肩にフィットしてずれにくいリュック「肩ピタ」シリーズが好調だ。担当者によると「拡張機能付きタイプ」と「キャリーケースタイプ」は、ドンキで一番売れている(売上金額)リュックだという。
肩ピタリュックがシリーズ化
肩ピタリュックの大ヒットを受けて、8月に「肩ピタショルダー ボストンバッグ」(7689円)、「肩ピタショルダー ショルダーバッグ」(5489円)、「肩ピタショルダー 大型ボディバッグ」(4389円)、「肩ピタショルダー ボディバッグ」(3289円)の4種類を追加した。ショルダータイプを追加した理由について、開発担当者は「リュックだけでなくショルダーバッグやボディーバッグにも肩からずれ落ちる問題があることに気付いたため」と説明する。
ショルダータイプをずれ落ちにくくするため、工夫したのが肩パッドだ。肩パッドの裏に東レが開発した防滑性が高いメッシュ素材「MILCOT(ミルコット)」を使用。これにより、走ったり荷物を出し入れしたりするときもずれにくくなったという。
10月には「肩ピタ カジュアルベーシックリュック」(8799円)、「肩ピタ ビジカジスマートリュック」(9899円)の2種類を新たに追加した。3月に先行発売した3種類のリュックはカラー展開がブラックのみ、かつサイズも大型だったため、どちらかというと男性よりの商品だった。リュックが肩からずれ落ちるという悩みは男女関係なく、小型モデルを出すことで、女性や小柄な人も手に取りやすいようにした。また、ビジカジスマートリュックはグレーとネイビーを追加し、カラーバリエーションを拡充した。
ドンキのかばんカテゴリーにおいて、新しい人気商品となった肩ピタシリーズ。現在は全9種類を展開している。今後の展開について、開発担当者は「肩ピタリュックはもともとランドセルから生まれた商品です。子ども向けなど含め幅広いターゲットや、さまざまなシーンに対応できる商品も増やしていきたいです」と意気込んだ。
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