理不尽メールにイライラ……返信文を代わりに作ってくれる「AIチャット」を作ってみた:その悩み、生成AIが解決(3/3 ページ)
ChatGPTの「GPTs」をはじめとしたカスタムチャットを作成できる機能は、「こんなときに誰かが助けてくれたらいいのに」を実現するのに役立つ。メールやチャットで送られてきた理不尽なメッセージに対して、「本音」を返すと、穏やかな表現に言い換えた返信文を作成してくれるGPTsを作ってみた。
GeminiやClaudeでも作成が可能
ここまではChatGPTを使った手順を紹介してきたが、他のAIサービスの同様の機能を使って作成することも可能だ。Geminiには「Gem」や、Claudeには「Project」というカスタムチャット機能が用意されている。
Geminiの場合はサイドバーの「Gemマネージャー」→「Gemを作成」で作成画面を開き、「カスタム指示」欄にプロンプトを入力する。Claudeを使う場合は、サイドバーの「Project」→「Create Project」で作成画面を開き、チャット名と概要を入力した後、次の画面の「Project knowledge」欄にプロンプトを入力すればよい。
いずれも、カスタムチャットを作成できるのは有料プランユーザーのみなので、有料契約しているサービスを選ぶのがよいだろう。
GPTsなどのカスタムチャットは、一度設定すれば毎回同じルールで動いてくれるのがメリット。今回のように定期的に使うことが想定されるケースでは、新規チャットから毎回プロンプトを入力するよりはるかに効率的だ。
カスタムチャットは少々ハードルの高いイメージもあるが、一度思いどおりのものを作ることができれば、それ以降の作業が楽になる。あまり構えずに「こんなときに助けてもらいたい」「この作業をもっと楽にしたい」と思うことがあれば、ぜひ気軽に作成に挑戦してみていただきたい。
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