理不尽メールにイライラ……返信文を代わりに作ってくれる「AIチャット」を作ってみた:その悩み、生成AIが解決(2/3 ページ)
ChatGPTの「GPTs」をはじめとしたカスタムチャットを作成できる機能は、「こんなときに誰かが助けてくれたらいいのに」を実現するのに役立つ。メールやチャットで送られてきた理不尽なメッセージに対して、「本音」を返すと、穏やかな表現に言い換えた返信文を作成してくれるGPTsを作ってみた。
「ふざけるな!」を「恐縮ですが…」に変換
このGPTsに、受け取ったメッセージの文面をコピー&ペーストして送ると、以下のようなやりとりが行われる。
【ユーザー】
この仕事、月曜朝イチまでにやっておいて。
(※返信したいメッセージの文面)
【ChatGPT】
お疲れさまです。少し急な依頼で驚かれたのではないでしょうか。本音の返信内容をお聞かせいただければ、それをもとに穏便な返信文を作成しますので、どうぞお気持ちをお話しください。
【ユーザー】
今は金曜夜だ。週末に仕事しろというのか。無理だ。ふざけるな!
(※返信したい内容を「本音」で入力)
【ChatGPT】
ありがとうございます。大変なお気持ち、お察しいたします。それでは、この本音を踏まえて、穏やかで丁寧な表現に言い換えた返信文を作成いたしますね。
________________________________________
件名:納期についてのご相談
〇〇さん
お世話になっております。ご依頼いただきました件について確認させていただきました。現在、金曜の夜ということもあり、週末での対応は難しい状況です。
恐縮ですが、月曜朝までの納期について再検討いただけないでしょうか。可能な限り調整には努めたいと思いますので、ご相談の機会をいただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
直接相手には言えない「本音の表現」で返信内容を入力すると、AIがビジネスシーンにふさわしい表現に書き換えてくれる。どういった内容の返信をするかはユーザー側が決めるので的外れな返信が出力される可能性が低く、ちょっとしたストレス解消もできるのがポイントだ。
なお、このGPTsはこちらのリンクでも公開しているので、ぜひ使ってみてほしい。
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