2015年7月27日以前の記事
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「完全栄養食」BASE BREADは、第二のカロリーメイトになれるのか 成長鈍化の打開策を聞く(2/4 ページ)

「完全栄養食」をうたい、コンビニなどで目にすることも増えたベースフードの「BASE BREAD」。健康ブームもあり成長を続けてきたが、昨今は踊り場を迎えているようだ。同社に今後の戦略や展望を聞いた。

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全国のコンビニのうち、8割で販売

 同社が注目されるきっかけとなったのは、2019年に発売したBASE BREADである。実店舗では2020年に薬局での販売を開始し、翌年からは都内のジム及び全国のコンビニでの販売も始まるなど、一般消費者の目にとまる機会が増えていった。

 「ECではまとめ買いが基本ですが『1袋だけ試したい』というニーズもあり、そこを開拓する目的でコンビニへの卸売を始めました。中でもオフィス街の方がBASE BREADのニーズに合致していると考え『ファミマ!!』で販売したのが最初です」(ベースフード担当者)


都内のファミリーマート限定商品として5月に発売した、シリーズ初の総菜パン「BASE BREAD ソーセージ」「BASE BREAD ツナ」(同前)

 ファミマ!!は、路面店や郊外を基本とする通常のファミリーマートと異なり、オフィス街に出店する業態だ。オフィスワーカーを主なターゲットとしており、広々としたレイアウトや開放感のあるデザインが特徴的である。ファミマ!!でBASE BREADを販売したところ反響が良く、その後はファミマの通常店、さらにセブン-イレブンやローソンへの卸売も開始した。現在では全国のコンビニの8割以上に商品を供給している。

購入者の7割が20〜40代

 現在は「BASE BREAD」「BASE PASTA」「BASE Cookies」の3種類を提供しているが、BASE BREADが販売比率の9割を占める。年齢別では20・30・40代がそれぞれ2割以上を占め、20〜40代の合計が全体の7割弱となっている。

 主力がパンということもあり、時間帯別では朝や昼、間食のニーズが多い。シチュエーション別では、健康を意識した目的で買う消費者が多いという。

 「最も多いのはダイエット・健康目的の購入者で、44.5%を占めます。その他、食生活の改善を目的とする層が35.6%で、タイパ・時短を目的とした消費者もいらっしゃいます。『パンはカロリーが高いので控えていたが、BASE BREADなら安心して食べられる』という意見もよくお聞きしています」(担当者)

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