シャープの「ヘルシオ トースター」が登場 強豪だらけの市場で、“3倍需要”の背景:外はサクッ、中はふわっ(2/5 ページ)
シャープはウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」を発売した。強敵の多い高級トースター市場における販売戦略をシャープに取材した。
パンの“ふわふわ度”を選べる
ヘルシオ トースターは、過熱水蒸気を熱源として調理する従来のヘルシオの特徴に加え、パンのふわふわ度を選べる新機能を追加している。
一般的にパンは焼き立てが最もおいしいとされ、それはパン内部の水分量が多いからだという。ヘルシオ トースターは水蒸気をさらに100度以上に加熱させた過熱水蒸気を熱源にすることから、パンの内部に水分を閉じ込めながら外側はサクッと焼き上げることができる。
さらに、過熱水蒸気の量をコントロールできるエンジンを搭載することで、焼き色に加え、食感のふわふわ度も選べるようにしている。焼き加減は5段階、ふわふわ度は3段階の選択が可能で、合計15通りを選べる。
焼き加減を3、ふわふわ度を2に設定すると、外はサクッ、中はふわっとしたバランスの良い加減に。ふわふわを1にすると少しかために、3にすると中がもちっとした食感になる。
ふわふわ度が選べるメニューは、「トースト」「厚切りトースト」「ピザトースト」「フランスパン」「ロールパン」「クロワッサン」の6種類で、常温・冷凍ともに対応可能だ。「とにかくパンをおいしく焼くことにこだわった」と中島氏は強調する。
「社内の人間も一度使うと魅了されてしまうほど、パンがもちもちとおいしくなります。日本にフランスパンを伝承したフィリップ・ビゴ氏が創業した『ビゴの店』の方にも、ヘルシオ トースターで焼いたフランスパンを食べてもらい、おいしいと評価をいただきました」
市販の揚げ物や焼き物も、過熱水蒸気により外はサクサク、中はふわふわのレンジでは得られないおいしさになるという。また、もちと焼き芋は2通りの焼き方が選べる。
パン以外にも、料理やスイーツなど幅広く使えて多機能だが、操作性はシンプルに設計している。デザインは黒1色でキッチンへのなじみやすさを重視。清掃性にも配慮し、底をフラットにしてヘルシオ グリエよりも清掃しやすくした。
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