インタビュー
「セブンで375円」高いのになぜ人気? オハヨー乳業「ブリュレ」が前年比2倍の理由(2/4 ページ)
オハヨー乳業が販売する「BRULEE(ブリュレ)」の勢いが止まらない。価格は400円近くするので、いわゆる高価格帯アイスになるが、なぜ人気なのか。
供給量が追いつかず一時販売休止も
2017年4月の発売当初から反響は大きく、供給が追いつかずに10日で販売を一時休止したほど。半年後に関東限定で再開し、その後は全国へと販路を拡大した。2019年からはチョコレートもラインアップに加わった。
2021年4月には、リニューアルを実施。焼き目を改良し、より香ばしい味わいを実現したほか、視認性を高めるために高級感のあるパッケージデザインへ刷新した。
ブリュレの特徴は、「五感で楽しめる」点にある。容器を開ける音、スプーンでキャラメリゼを割るときのパリッという音、そして咀嚼(そしゃく)音といった音の演出に加え、香ばしい香りと、ミルクリッチなアイスとキャラメリゼが合わさった複雑な味わいを楽しめるようにした。
乳脂肪分が16.5%と高いため、ブリュレはハーゲンダッツなどと同様に、プレミアムアイス(乳脂肪分10%以上)に分類される。
「競合製品と比べ、五感それぞれに訴求できる商品設計が最大の強み」と広報担当者は強調する。
その「五感体験」を極限まで引き出すため、同社は2024年7月にブリュレブランド初のキッチンカーを期間限定で展開した。その場で焼き上げて提供する試みは、国内最大級のアイスイベントで最大1時間待ちの行列ができるほど反響を呼んだ。今後、キッチンカーの全国展開も検討しているという。
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