インタビュー
「セブンで375円」高いのになぜ人気? オハヨー乳業「ブリュレ」が前年比2倍の理由(3/4 ページ)
オハヨー乳業が販売する「BRULEE(ブリュレ)」の勢いが止まらない。価格は400円近くするので、いわゆる高価格帯アイスになるが、なぜ人気なのか。
海外からのアクセスも急増し、台湾へ販売拡大
ブリュレの人気が本格的に高まったのは、SNSでの認知拡大がきっかけだ。2020〜21年にかけて、同社はインフルエンサーマーケティングを実施し、「五感で楽しむ」体験価値が拡散を後押しした結果、口コミが広がった。
さらに、Instagramのフォロワー数が3000万人を超える韓国の人気歌手が自身のYouTubeでブリュレを絶賛したことで、海外での認知も急拡大した。特に台湾や香港、韓国の若者層の間で、訪日時の定番商品となった。
インバウンド客の中で認知度が高まった結果、観光地にある同商品を扱う店舗では、一般店と比べて20〜30倍の売り上げを記録するケースも出てきたという。広がりを受けたことで、同社は多言語POPを制作し、店頭への設置を進めている。
海外からオハヨー乳業の公式Webサイトへアクセスするケースも増えた。特に、台湾からのアクセス数が前年同期比で120倍以上も伸長した。
こうした需要の高まりを受け、同社は2024年3月から台湾のセブン-イレブンで販売を開始。テスト販売中のため目標や実績は公開していないが、約6000店舗まで販売網を拡大している。
今後の海外戦略について、広報担当者は「さまざまな国から問い合わせを受けており、直近ではアジア圏での展開に注力している」と説明する。
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