「儲けようとは考えてなかった」 ドンキのプロテイン自販機がじわじわ増加中、採算度外視でも設置したワケ(2/2 ページ)
ドン・キホーテが、一部店舗で展開している「プロテイン自販機」が好調だ。売り上げは、通常の自販機の平均より高い金額で推移しているという。スポーツジムに設置されることが多いプロテイン自販機を、なぜドン・キホーテの店内に設置したのか。PPIHの須田海斗氏(ホーム&レジャー商品開発担当)に話を聞いた。
「マッスルドンキコーナー」を設置した店舗も
プロテイン自販機単体の売り上げは、店内にある通常の自販機の平均より高く推移している。購入者からは味への不安が解消されたという声に加え、100円という試しやすい価格設定、粉末やシェイカーを持ち歩く手間なくプロテインを摂取できる気軽さを評価する声が多く寄せられているという。
自販機で試せるプロテインの大容量タイプの売り上げが、設置前に比べて200%近く伸びた店舗も。須田氏は「自販機で味を確認することにより、安心して購入できることが数字でも表れたのでは」と分析する。
富士経済の調査によると、プロテインの市場規模は2021年に1000億円を突破した。須田氏は「プロテインは大きな伸びしろがあるカテゴリー」と分析しており、新規店舗では既存店舗の売場より、プロテインを扱う面積を増やしているという。2024年8月にオープンしたドン・キホーテ佐久平店(長野県佐久市)では、宅トレグッズなどとプロテインをまとめた「マッスルドンキコーナー」を設置した。
PPIHは、Z世代をターゲットとした「キラキラドンキ」など、カテゴリーに特化した店舗を増やしている。現時点ではプロテインやトレーニングに特化した店舗は計画していないそうだが、既存売場でのプロテインコーナーに関しては、社内でプロジェクトを立ち上げ、初心者でも購入しやすいコーナー構築を進めているそうだ。
人気、売り上げともにじわじわと拡大しているドン・キホーテのプロテイン自販機。設置店舗は今後も増やしていく予定であり、一部店舗では、自販機で提供するプロテインのブランド追加も検討中だという。
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