「カニよりカニ」と話題! 大ヒット「ほぼカニ」の誕生秘話と神社の謎:「次の駅まで」に読めるハナシ(1/3 ページ)
本物のズワイガニの味や食感に似せたかまぼこ「ほぼカニ」が売れています。ちょっと変わったネーミングですが、なぜ人気を集めているのでしょうか。担当者を取材しました。
本物のズワイガニの味や食感に似せたかまぼこ「ほぼカニ」(希望小売価格350円)の売れ行きが、横歩きではなく、縦歩きのように伸びているようです。水産練り製品を扱う「カネテツデリカフーズ」(神戸市)が10年ほど前に発売し、担当者によると「累計9300万パックほど売れています」とのこと。
あっという間に同社の“稼ぎ頭”になったので、その後も横展開を始めました。ほぼシリーズとして、ホタテ、エビフライ、いくらなどがありますが、なぜ「ほぼ〇〇」といったちょっと変わったネーミングを付けたのでしょうか。同社を取材しました。
商品開発のきっかけ
「ほぼカニ」は2014年に登場しました。この商品を開発したきっかけは、2つあるそうです。
1つめは、同社の主力商品である水産練り製品は鍋料理などの需要が高いので、秋から冬にかけてよく売れています。社内で「夏に売れるモノをつくれないか?」という声があり、企画が始まったそうです。
2つめは、当時カニの価格が高騰していたので、社会課題を解決するために何かできないかと考えたそうです。そこで目をつけたのがカニカマでした。
ただ、スーパーの棚を見ると、競合他社の商品がたくさん並んでいます。いまからその市場に参入しても、いわゆる“後発組”になるので、同社は既存商品を超える味を目指したそうです。
ズワイガニの成分を分析し、アミノ酸の数値を近づけました。カニの繊維を研究することで、食感も似せました。また、切れ目を斜めに入れることで、カニのようなほぐれ具合を再現させたようです。
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