コラム
無印、3COINS、ダイソーが大激突 雑貨店「500円戦争」のゆくえ(4/4 ページ)
かつて雑貨店といえば100円や300円の商品が多かったが、近年は最低ラインが500円となりつつある。今回は良品計画、大創産業、パルグループホールディングスが手掛ける各チェーンを分析しつつ「500円戦争」のゆくえを探る。
「500円戦争」、決着はまだ先か
今回は3社の雑貨店を比較した。無印良品 500はやや軟調であり、成長しているのは3COINS(および3COINS+plus)と大創産業のStandard Products及び、THREEPPYである。このうち3COINS+plusは立ち位置が無印良品に近く、今後の店舗展開ではライバルとなるかもしれない。
対する大創産業の2業態は、他チェーンと差別化できている印象がある。白や淡色系の商品が多い3COINSに対し、THREEPPYは可愛らしい色を扱う。Standard Productsは食器に力を入れている点がユニークであり、いずれもダイソーからのリニューアルという形で今後も店舗数を増やすだろう。500円戦争の決着はまだつきそうにない。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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