上島珈琲店「鰹だし入り」のコーヒー 「だしブーム」反映、インバウンドにも訴求
上島珈琲店は1月16日、東京都や京都府などの12店舗限定で、新メニュー「鰹出汁薫るミルク珈琲」(680円)を発売した。国内外の好奇心の強い来店客をターゲットに、新年限定のメニューとして提供する。
「上島珈琲店」を運営するユーシーシーフードサービスシステムズ(神戸市)は1月16日、東京都や京都府などの12店舗限定で、新メニュー「鰹出汁薫るミルク珈琲」(680円)を発売した。国内外の好奇心の強い来店客に向けて、新年限定のメニューとして提供する。
鰹出汁薫るミルク珈琲は、同社の主力メニューであるミルクコーヒーに、鰹節や昆布などを用いた「だし」を合わせ、生クリームをトッピングした商品。長崎県の陶磁器「波佐見焼」のカップで提供する。実際に試飲した担当者は「上品な旨味、そして飲み終わった後は懐石料理のような余韻のある味わいで、意外にも上手に調和している」と話す。
和食が国内外で人気を集め、「だしブーム」も話題となっている昨今のトレンドを反映して開発した。同社ではこれまでも、他店と差別化を図る狙いから、シーズン限定のミルクコーヒーを50種類以上販売してきた。中には「本わさび」や「ぶどう山椒」といった、個性的な食材を用いたものも含まれる。
鰹出汁薫るミルク珈琲は、東京都内6店舗、京都市内4店舗、神戸市内1店舗、大阪市内1店舗の計12店舗限定で販売。約3000杯の提供を予定する。和食の要素を取り入れていることから、インバウンド客などの需要も見込んでおり、国内外からの好奇心の強い来店客を取り込みたい狙いだ。
販売店舗は青山店、赤坂一ツ木通り店、千代田区二番町店、神楽坂店、麻布十番店、エミオ武蔵境店、京都四条烏丸店、河原町店、京都寺町店、京都嵯峨嵐山店、さんちか店、阪急三番街店の12店舗。
▲▼【編集履歴:1月17日午前10時15分 担当者への追加取材により、商品の味に関する部分を一部修正いたしました】
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