2015年7月27日以前の記事
検索
連載

ココイチはなぜ、つけ麺・ジンギスカン・もつ鍋に挑むのか?マーケティング戦略の観点から分析(3/7 ページ)

カレーで有名な「ココイチ」を展開する壱番屋。シナジー効果が見込みづらい新業態に進出する意図は何なのか?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

壱番屋の「花形」不在という問題

 事業の多角化を進めるうえで重要になるのは「花形」。つまり、市場の成長率も高く、高いシェアを獲得できれば大きな利益を生む分野の確保である。

 壱番屋が現状抱えていると考えられる課題は「金のなる木」はあるものの、新たな「花形」となるような事業や業態を十分に育てきれていない点だ。カレー以外の高い成長を見込める事業が乏しければ、企業としての長期的な発展は望みにくい。

 そこで、壱番屋は次世代の「花形」となり得る事業を複数手がけ、時間をかけて育成しようとしていると推測される。事実、壱番屋は2020年頃からつけ麺やジンギスカン、もつ鍋の店舗を開業し始めており 、その多様さが業界でも注目を集めている。


壱番屋が買収した「麺屋たけ井」のつけ麺(出所:公式Webサイト、以下同)

ジンギスカン店を展開する大黒商事も買収した

福岡のもつ鍋店も買収

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る