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ココイチはなぜ、つけ麺・ジンギスカン・もつ鍋に挑むのか?:マーケティング戦略の観点から分析(3/7 ページ)
カレーで有名な「ココイチ」を展開する壱番屋。シナジー効果が見込みづらい新業態に進出する意図は何なのか?
壱番屋の「花形」不在という問題
事業の多角化を進めるうえで重要になるのは「花形」。つまり、市場の成長率も高く、高いシェアを獲得できれば大きな利益を生む分野の確保である。
壱番屋が現状抱えていると考えられる課題は「金のなる木」はあるものの、新たな「花形」となるような事業や業態を十分に育てきれていない点だ。カレー以外の高い成長を見込める事業が乏しければ、企業としての長期的な発展は望みにくい。
そこで、壱番屋は次世代の「花形」となり得る事業を複数手がけ、時間をかけて育成しようとしていると推測される。事実、壱番屋は2020年頃からつけ麺やジンギスカン、もつ鍋の店舗を開業し始めており 、その多様さが業界でも注目を集めている。
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