インタビュー
なぜファミマは“涙目”を選んだのか 「値下げシール」導入の舞台裏:イラストに「たすけてください」(1/4 ページ)
ファミリーマートは、涙目のおにぎりのイラストに「たすけてください」とメッセージが添えられた値下げシールを導入する。シールのデザインを変えることで値下げ商品の購入率が向上したそうだが、担当者は「当初は予想外だった」と話す。変更にいたった背景を取材した。
ファミリーマートが全国での採用を決定した、値下げシールのデザインが話題になっている。消費期限の迫ったおむすびや弁当などに貼るもので、「たすけてください」のメッセージと涙目のおにぎりのイラストが描かれている。2025年3月から順次、全国の店舗に導入予定だ。
同社が2024年秋に実施した実証実験では、シールのデザインを変えることで値下げした商品の購入率が5ポイント向上した。これを受けて全国への拡大が決定、同施策により店舗における食品ロスが年間で約3000トン削減すると見込んでいる。
新デザインを決定するにあたり、イラストとメッセージを約10パターン作成して消費者モニター調査を実施しているが、同プロジェクトを牽引したサステナビリティ推進部環境推進グループ マネジャーの原田公雄氏と同グループの松村陽氏は、「予想外の結果だった」と話す。どのような経緯からデザイン変更にいたったのか取材した。
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